那覇空港第2滑走路 護岸工事が本格化


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
完成した仮設桟橋に接岸する、重機などを載せた作業船=16日、那覇空港沖合

 2020年3月末の運用開始を目指す那覇空港第2滑走路の建設工事が本格的に進められている。護岸整備のため使用する仮設の桟橋が2月末に完成し、沖縄総合事務局が16日、公開した。クレーンなどの重機が初めて桟橋に運ばれた。

 埋め立て予定地はサンゴ礁が連なる浅瀬のため、作業船が接岸できるよう全長約300メートル、幅約30メートルの仮設桟橋を約1年間かけて整備した。最大25メートルの鋼管を海底に刺して周りを囲い、砕石を入れてコンクリートで舗装した。
 今後、桟橋を使って土砂や砕石を運び、埋め立て部分を囲うように護岸を建設する。16年秋ごろから土砂などを投入する。
 仮設桟橋は、現在の滑走路から埋め立て予定地につながる部分など他に三つ整備する。那覇港新港ふ頭では深瀬の護岸を形成するケーソン(鉄筋コンクリート製の箱)を製作している。
 事業は昨年1月に着工した。現在の滑走路から1・3キロ離れた沖合に2700メートルの滑走路を整備する。総事業費は約1993億円。
 総合事務局の那覇港湾・空港整備事務所の坂克人所長は「今週末にも護岸整備に入る」と話した。