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中学軟式野球の第12回九州選抜大会(九州・沖縄新聞社事業協議会杯、琉球新報社など共催)は最終日の22日、宮崎県で準決勝、決勝を行い、県代表の豊見城が頂点に立った。
豊見城は準決勝で東福岡自彊館に8―2で快勝。決勝の種子島戦は初回に2点を先制し、五、六回には中軸からの連打と相手守備の乱れを突いて得点を重ね、10―1で大勝した。
◆大技、小技で大量点
4―1と3点リードで迎えた決勝戦、五回の攻撃は3番松田慶、4番田嶋大輝の連打で無死一、二塁とした。続く金村尚真のプッシュバントが一塁手の野選を誘い、好機を広げる。その後は犠飛に敵失も絡めて3点を挙げ、豊見城が勝利をほぼ決定付けた。
石川創監督は「次に1点を挙げるか挙げないかで流れが変わるところ。相手が焦って流れを呼び込み、大量点につながった」と喜ぶ。
県大会は投手力で勝ち上がった。九州では自慢の投手陣はもちろんのこと、打線がうまくつながった。準決勝、決勝は田嶋、知念誠、知念拓真が合わせて長打6本と大暴れした。
石川監督は「本来なら中軸を打てる選手が下位打線にいるのも強み」と選手の力を信頼する。打者がバットを振ったら走り出す「セーフティーエンドラン」で相手を惑わすなど、九州のチームが使わない戦法も駆使し、長打だけでなく技ありのバントなどで「豊見城野球」を見せつけた。
九州で栄冠を手にしたのも「レベルの高い県内でもまれたから」と石川監督。26日からは海邦銀行杯の県大会が待っている。九州王者としてライバルからもマークされるが「一戦必勝で臨む」と指揮官は引き締めた。