石川 16安打10点 県春季高校野球第2日


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石川―北谷 5回表、無死一塁。三塁打で追加点を呼び込むタイシンガー・ブランドン大河=22日、北谷公園野球場(花城太撮影)

 第62回県高校野球春季大会第2日は22日、北谷公園野球場などで1回戦8試合が行われ、石川が粘る北谷を10―2と突き放して初戦突破を果たした。

南部工は8―2で首里東に勝利、八重山農林は6―3で宜野湾を破った。本部は6―1で久米島に、美来工科は10―0で南部商に、浦添商は8―1で球陽に、宮古は10―0で昭薬付に、前原は7―3で宮古工に勝利した。大会第3日の23日は同球場などで1回戦6試合が行われる。

◆頼れる主砲 勢いづける
 頼れる主砲がチームを加速した。石川は4番のタイシンガー・ブランドン大河が本塁打を含む4安打と打ちまくった。タイシンガーが快音を響かせるとチームは勢いづき、16安打10得点で北谷を突き放した。「気持ちよくバットを振れた」。仕事を果たした主砲は笑顔を輝かせた。
 三回は2死一塁から中前打で出塁。二盗を決めると、5番・浜川優馬の中前打で生還した。北谷に追い付かれた直後の五回無死一塁では左越えの三塁打で追加点をもたらした。七回は大きなアーチを左翼スタンドに突き刺し、「思い切り振り抜いた」と喜ぶ。浜川が「(タイシンガーが)打ったら流れが来る」と言うように、直後にチームは3連打で畳み掛けた。
 昨秋から4番を任された。秋季大会は初戦で敗れ、「打てずに点も取れなくて悔しかった」。冬場は長いバットを振り続け、スイングの力強さとスピードが増した。「4番の自信と意地を身に付けたかった」。オフシーズンが明け、初の公式戦で、その決意を形にして見せた。「次も初回から全力でいく」。強さを増した主砲は闘志をみなぎらせた。(平安太一)

<きのうの結果>
▽1回戦
宮古 10―0 昭薬付
 (六回コールド)
南部工 8―2 首里東
前原 7―3 宮古工
八重山農林 6―3 宜野湾
本部 6―1 久米島
石川 10―2 北谷
美来工科 10―0 南部商
  (五回コールド)
浦添商 8―1 球 陽
  (七回コールド)

<きょうの試合>
▽1回戦
【北谷公園】9時
具志川商―与勝
名護―具志川
【セルスタ】9時
知念―興南
浦添工―北山
【宜野湾市立】9時
読谷―浦添
沖縄高専―コザ