有害物質、基準の45万倍 基地跡地ドラム缶に付着


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 【沖縄】米軍基地返還跡地の沖縄市サッカー場からドラム缶が発見された問題で、沖縄防衛局は23日、2月6日~19日に発掘したドラム缶17本についての汚染物質の中間調査結果を公表した。17本中8本の缶付着物から、土壌汚染対策法(土対法)の指定基準1リットル当たり0・02ミリグラムを超える「ジクロロメタン」が検出され、うち1本からは基準の45万5千倍となる1リットル当たり9100ミリグラムが検出された。このドラム缶の底面土壌からは基準値の5千倍の同100ミリグラムが検出された。防衛局は「原液に近い状態で廃棄された可能性がある」と指摘している。

 金属機器などの洗浄剤として使用されるジクロロメタンは、発がん性が指摘されている。残りの7本からは1リットル当たり2・9~0・02ミリグラムのジクロロメタンが検出された。
 同じドラム缶の付着物からは、洗浄剤や殺虫剤に使われる「1、2-ジクロロエタン」が、土対法の基準値の47・5倍の濃度で検出された。
 また17本のうち2本から発がん性物質の「ベンゼン」は基準を超えて検出され、最大値は56倍だった。ドライクリーニング溶剤や金属洗浄で使用される「テトラクロロエチレン」は、5本が基準超過し、最大値は37倍だった。
 各有害物質の最大検出値は、高濃度のジクロロメタンが検出された1本に集中している。他の缶と比較して大幅に高い数値を示していることから、防衛局は「周辺の汚染も含めて(1本の缶が)汚染の主な原因だと推定する」と説明した。