建白書保存1年延長 中谷防衛相が方針


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 【東京】中谷元・防衛相は26日の衆院安全保障委員会で、県内全市町村長・議長、県議会全会派などが米軍オスプレイの配備撤回や普天間飛行場の県内移設断念を求めて署名し、2013年1月に安倍晋三首相に提出した「建白書」について、今月31日に迫っていた文書保存期間を1年延長する方針を示した。

照屋寛徳氏(社民)の質問に答えた。
 中谷氏は保存期間延長の理由に関し「翁長雄志知事が那覇市長時代に取りまとめており、翁長県政の政策立案、実施を理解する上で重要な資料になる」と説明。1年後の取り扱いについては「小野寺五典元防衛相らの発言を踏まえつつ判断したい」と述べた。
 建白書の取り扱いをめぐっては小野寺氏が在任中、「私個人としては公文書館に送る必要があると考える」などと述べていた。照屋氏は「後世の国民や研究者が検証できるように国立公文書館に移管し保存すべきだ」と主張した。