渡嘉敷村で村主催慰霊祭 遺族ら非戦を誓う


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渡嘉敷島で行われた村主催の慰霊祭に参列した戦争体験者や遺族ら=28日、渡嘉敷村渡嘉敷

 沖縄戦当時、渡嘉敷島で「集団自決」(強制集団死)が起こった28日、渡嘉敷村の白玉乃塔で村主催の慰霊祭が開かれ、戦争体験者や遺族らが参加した。参列者は犠牲者594人がまつられた塔に手を合わせ、悲惨な戦争を再び繰り返さないと誓った。

 松本好勝村長は「恒久平和の誓いを新たにし、国立公園に指定された慶良間諸島、渡嘉敷島より平和を願う情報発信を続けていきたい」と式辞を述べた。座間味昌茂前村長は遺族を代表して追悼の言葉を述べ、「戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に引き継ぐことを約束する」と語った。村内の小中学生らが平和の詩を読み上げた。
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