地域

難聴乗り越え創作 上原さん、地域の民話を紙芝居に

 【与那原】生まれつき耳に障がいのある上原麻実さん(51)=与那原町=は、ハンディを乗り越えて創作活動に務めている。地域の民話を紙芝居に仕立てて、園児らに喜ばれている。

 子どものころから絵を描くことが好きだった上原さんは、デザインの専門学校で本格的にイラストを学んだ。聴導犬と暮らした期間を物語として本にまとめ出版したほか、これまでに3冊のマンガ本を出版した。「聴導犬まつ物語」は沖縄漫画シリーズにも収録されている。
 以前、中学校3年の時、担任だった屋比久澄子さん(74)が作詞した創作民話「スーミン・パパ」の挿絵も手掛けた。今回も、屋比久さんの依頼で、町の特産品であるヒジキをテーマにした民話の紙芝居のイラストを描いた。
 漁師の父を嵐で失い、病気の母親を栄養豊富なヒジキで元気づけようとヒジキ採りにいそしむ娘を主人公にした物語。
 上原さんは海をイメージし、親孝行の娘と高校に進学する自分の娘とを重ね合わせ、いとしい思いを細やかに描いていったという。
 現在、上原さんは犬猫の殺処分ゼロに向けたマンガにチャレンジするほか、4こまシリーズの電子書籍化にも取り組んでいる。
 屋比久さんは「難聴というハンディを乗り越え、いつも素晴らしい絵を描いてくれる。周りの人たちを元気づけてくれる。実に頼もしい」とたたえた。(知花幸栄通信員)


上原さんが描いた紙芝居のイラスト

愛犬と上原麻実さん=与那原町の自宅玄関前


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