死者1万1340人想定 県防災計画 地震・津波で大幅修正


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県は30日までに、地震・津波発生時の想定死者数を従来の2981人から1万1340人と大幅に見直す地域防災計画の修正版をまとめた。同日、那覇市で開かれた県防災会議で了承された。沖縄本島南の琉球海溝で地震が連続する「本島南東沖地震3連動」を新たな想定地震に加えたことで、津波被害が従来の想定よりも拡大した。

 これまでの防災計画は2012年度に修正され、13の地震発生を想定していた。今回の修正は新たに「マグニチュード9・0、最大震度6強」を想定した本島南東沖3連動などを加えて想定地震を20とした。
 このうち最大震度は「本島南部断層系地震」「伊祖断層地震」「石川-具志川断層系地震」「宮古島断層地震」の震度7。県防災危機管理課は「最新の知見に基づき想定震源の位置や規模を見直した」と話した。