富本(興南高)一般首位 全琉アマゴルフ第1日


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8番でティーショットを放つ富本虎希=30日、恩納村の美らオーチャードゴルフ倶楽部(普久原裕南撮影)

 第53回全琉アマチュアゴルフ選手権大会(主催・県ゴルフ協会、琉球新報社)は30日、恩納村の美らオーチャードGC(パー72)で開幕した。一般の部(6138ヤード)は予選ラウンド初日を終え、富本虎希が4アンダーの68で回って単独首位に立った。

2位にはイーブンパーの金城五貴がつけた。シニア(6138ヤード)は金城広明が73で首位になり、32人が決勝に駒を進めた。ミッドシニア(6021ヤード)は76で回った砂邊松福が首位に立ち、36人が予選を通過した。

◆コース熟知 4アンダー
 興南高校1年の富本虎希(こうき)が、4アンダーの好発進で全琉アマの幕開けを飾り、並み居る県内アマ選手を引き離した。富本は「パットが決まり、ことし始めてアンダープレーができた」と胸を張った。
 圧巻はインスタート8ホール目の17番(パー5)。ティーショットで295ヤードを飛ばし、フェアウエーの右端につけた。少しフォローの風が吹く中、残り185ヤードを6番アイアンで打つと、ボールはピン奥5・5メートルの位置に。会場の美らオーチャードGCに所属し、コースを熟知している富本は「いつも風が強いが、ほとんど風がなくて打ちやすかった」と振り返った。少し強めにパットを打つとスライスラインを登って真ん中からカップに落ちた。「このイーグルは大きい」。勢いづく富本は2アンダーでハーフを終えた。
 後半は、3番ホール(パー3)でティーショットを左バンカーに入れた。「転がしていこう」と打った球がチップインバーディー。7番ホールでも4番アイアンのショットが右に行ったが木に当たって左に戻り、バーディーにつなげた。「きょうはラッキーなプレーで助かった面もある」と笑顔を見せた。
 今回が2度目の全琉アマ。前々回は中学2年ながら7位に入った。「あと3ラウンド、10打差ぐらいの逆転は普通にある」と語り、「あしたは安定したプレーをしたい」と、気を引き締めた。(関戸塩)