富本が一般首位通過 全琉アマゴルフ第2日


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12番 池に入れた後、苦しみながらアプローチショットを打つ富本虎希=31日、恩納村の美らオーチャードGC(諸見里真利撮影)

 第53回全琉アマチュアゴルフ選手権大会(主催・県ゴルフ協会、琉球新報社)第2日は31日、恩納村の美らオーチャードGC(パー72)で行い、一般の部(6138ヤード)は首位でスタートした富本虎希が通算イーブンのトップで予選通過を決めた。

2打差の2位には平安名康史がつけた。女子(5627ヤード)のAは1アンダーで回った翁長由佳、Bは81で並んだ田中真弓と比嘉ゆかりが首位となった。一般は上位60人、女子Aは16人、同Bは8人が2日の決勝ラウンドに進出する。

◆体調不良も気力のプレー/富本 前夜は睡眠わずか2時間
 初日に4アンダーで好発進した興南高の富本虎希(こうき)がスコアを四つ落としながらも、イーブンパーで予選をトップ通過した。前日夜に突然の体調不良となった富本は2時間ほどしか寝ていない状態で2日目に挑んだ。親が棄権を促すほどの状態を気力で乗り切り「大たたきしないでよかった」とほっとした表情を浮かべた。
 ドライバーを振っただけで気分が悪くなるような中、1番ホールは刻んでいく安全策がうまくいきパー。2番(パー5)では引っかけ気味のドライバーがバンカーにつかまるが、2打目はグリーン手前100ヤードのフェアウエー中央に。アプローチを5・5メートルにつけると、長いパットを沈め「うまく入ってくれた」と笑顔も出た。
 しかし、体調の悪さはショットに微妙な誤差を生じさせた。4番ではショートが続き3パット、9番はグリーン奥のバンカーに入れ、いずれもボギー。前日より強い風で各選手ともスコアを崩す中、富本も12番では向かい風に押されてボールが池に落ち、痛恨のダブルボギー。それでも前日イーグルの17番では追い風を生かしたティーショットでバーディーを奪い、意地を見せた。2日後の決勝は2ラウンドの体力勝負。「体調を戻せば大丈夫」。タイガー・ウッズのような活躍を期待されて名付けられた、とら年生まれの虎希が決勝の舞台でほえる。(関戸塩)