サッカー九州リーグ 海銀SC開幕飾る


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海銀SC―佐賀 後半82分にゴールを決めた海銀SCの伊芸順輝(右端)=4日、沖縄市コザ運動公園陸上競技場

 第43回九州リーグが4日開幕し、沖縄市コザ運動公園陸上競技場などで第1節5試合を行った。昨年2位の海邦銀行サッカークラブ(SC)は佐賀LIXILを1―0で下し、地元の開幕戦を飾った。昨年8位のFC那覇は九州三菱自動車(福岡)に3―1で破れた。

次節は5日に行い、海銀SCはテゲバジャーロ宮崎と午前10時から、沖縄市陸上競技場で戦う。FC那覇は鹿児島ユナイテッドFCセカンドと午後2時から、県総合運動公園陸上競技場で対戦する。

◆悲願の初Vへ好発進 決めた伊芸、足の差で勝利
 昨年2位でシーズンを終え、悲願の初優勝を狙う海銀SCが地元での開幕戦を飾った。最終盤での得点に、仲間幹監督は「公式初戦で勝つ難しさがあった。優勝目指して一つ一つ勝ち点を積み重ねていきたい」とリーグ初優勝への意欲を見せた。
 前に出る佐賀とこう着状態だった前半と比べ、ボールがゴール前に集まり始めた後半、82分で勝負が動いた。74分で交代したDF伊芸順輝はつながったパスを無駄にせず、転がすようにシュートした。好機を狙い続けた選手らは抱き合い、喜んだ。
 仲間監督は「足の差で勝った。守備もしっかりやって攻撃につなげるスタイルを続け、決定機を増やしていく」と語った。

◆16歳、具志堅先発
 海銀SCで最年少となる16歳のDF具志堅マイケル淳太(元FC琉球U―15所属)が先発出場した。後半14分で交代するまでの59分間、ゴール前を堅守しながらときに攻撃に加わる場面もあった。仲間幹監督は「練習を頑張ってきていた。いい経験になった」と評価した。
 海銀SCには兄の優司も以前所属、淳太は今年1月にチームに合流し、2月の西日本社会人大会に初出場していた。