外交青書「テロ対策に責任」明記 対韓国で「価値共有」削除


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 岸田文雄外相は7日午前の閣議で、2015年版外交青書を報告した。過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件を受け、テロ対策に関し「自らの責任を毅然と果たす」と明記した。韓国の記述では、14年版にあった「自由、民主主義、基本的人権など基本的価値と利益を共有する」との文言を削除した。日本外交の考え方を、対外的に発信強化するため、政府は9年ぶりに外交青書の全文英訳版を作成する。

 テロ対策については「人道支援など軍事貢献でない形で、日本の強みを生かす」と強調した。具体策として、過激主義を生み出さない社会をつくるための失業対策、格差是正への支援を挙げた。
(共同通信)