首相「粛々」使わない 辺野古移設答弁で釈明


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参院予算委で答弁の際にやじが飛び、耳に手をやる安倍首相=9日午前

 安倍晋三首相は9日の参院予算委員会で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設をめぐり「粛々と進めている」とした国会答弁に関し「『上から目線的な雰囲気があるのでやめてもらいたい』と言うのであれば、あえて私も使う必要はない」と釈明した。

 沖縄県議会議長や浦添市長を務めた維新の党の儀間光男氏が「粛々の意味は『雑音に耳を貸すことなく』だ。沖縄の声は、雑音になってしまう」と、発言の真意をただしたのに対し答えた。
 沖縄県の翁長雄志知事が菅義偉官房長官との会談で「上から目線だ」と指摘したことを受け、菅氏は「粛々」との表現を封印する意向を6日、記者会見で示していた。
(共同通信)