「1勝目指し頑張る」 知的障がいバスケット


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全国障害者スポーツ大会の知的バスケットボールの九州ブロック予選会に2010年以来の出場をする県男子チームの選手ら=3月21日、浦添市のサン・アビリティーズうらそえ

 ことし和歌山県で開催される第15回全国障害者スポーツ大会(10月、和歌山県)の知的バスケットボールの九州ブロック予選会が26日、福岡県で開かれ、県の知的障がい男子バスケットボールの男子チームが2010年以来、5年ぶりに出場する。

久々の出場に選手からは「出られるのが楽しみ」「まずは1勝目指して頑張りたい」と意気込んでいる。
 男子チームは07年に結成し、10年に沖縄県で開催した九州ブロック予選会に出場した。その後、参加する選手が少なくなり、チームは休止状態になった。しかし、バスケットボールが好きな選手が残り、女子チーム「ちゅらさん」と練習をしていた。男子チームが練習を続けていることを知って選手が集まり、14年5月にチームが再始動した。チーム結成当初から参加し、10年の九州ブロック予選会にも出場した島袋善行さん(31)=沖縄市=は「九州大会に久々に出られるのが楽しみだ」と笑顔を見せる。
 九州ブロックは身長が180~190センチクラスの選手が多くおり、全国でもレベルが高い。最高身長が178センチの選手しかいない沖縄のチームは、がむしゃらに諦めず走るチームを目指している。監督の石川敦さん(53)=宜野湾市=は「選手にはバスケットボールを楽しんで、続けてほしい。レベルの高い九州ブロックで1勝できるように頑張ってほしい」と期待を込めた。キャプテンの下地俊也さん(32)=那覇市=は「まずは1勝できるように頑張りたい。そのためにチームをまとめていきたい」と語った。(屋嘉部長将)