【糸満】祖先供養の行事である清明祭で沖縄戦戦没者を追悼する「第8回平和の礎刻銘者追悼清明祭」(沖縄協会主催)が11日、糸満市の沖縄平和祈念堂で開かれた。沖縄平和祈念像には清明料理や果物が供えられた。約400人の参加者が琉球手まりや折り鶴を手向けて恒久平和を願った。
琉球大学大学院で琉球諸語を研究するハイス・ファン=デル=ルベさん(33)=オランダ出身=が、しまくとぅばで「弥勒世(みるくゆ)ぬお願い(うにげ)」として、「子孫(くゎうまが)はじみ、世界御万人(しけーうまんちゅ)ぬちゃー、見守(みーまん)てぃうたびみしぇーびり(子や孫、世界の全ての人々を見守りください)」と像に向かって述べた。
人間国宝の照喜名朝一さんが琉球古典音楽の「仲風節」、沖縄男声合唱団が「だんじゅ嘉利吉」など6曲を歌って奉納した。
子どもを連れて参加した浜元夏未さん(36)=那覇市=は「子どもたちが大きくなっても戦争が起きない平和な世の中にしたい」と語った。
英文へ→400 people pray for lasting peace at Shimi Festival