浦添市、軍港受け入れへ 松本市長、21日までに判断


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記者団の質問に答える松本哲治浦添市長=15日、浦添市役所

 浦添市の松本哲治市長は15日午前、市役所で記者団に対し「何が市にとってベターなのか検討し、21日の市政報告会までには、最終判断し発表する」と話し、一両日中にも那覇軍港の移設を受け入れる意向を示した。

 21日に浦添市内で開催予定の市民を対象にした市政報告会で那覇軍港移設問題が議題に上がることを踏まえ、また28日に東京で移設協議会が開催されるのを前に、市長の立場を明らかにする見通し。
 15日は市役所で与党市議に対し、人工ビーチの湾口を北東向けから軍港の移設予定地側となる北西向けに変更する浦添市案について説明した。この市案については3月、全議員に説明しており、再度説明した理由について市の幹部は「28日の移設協議会でこの案を正式に国に上げることを議員に確認した」と話す。
 議員からは「まずは市長の立場を明らかにしてほしい」との要望が上がったという。
 松本市長は与党市議のほかに市商工会幹部との面談も予定しており、それぞれの意見を踏まえた上で最終判断する。
 松本市長は那覇軍港の浦添移設反対の公約で当選しており、軍港受け入れへの批判は必至となる。