松本浦添市長が那覇軍港受け入れ容認 会見開き表明


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那覇軍港の浦添市移設について会見で「受忍すべきとの決断をした」と述べる松本哲治浦添市長=20日午後3時すぎ、浦添市役所

 【浦添】浦添市の松本哲治市長は20日午後3時、浦添市役所で記者会見し、那覇軍港の浦添地先への受け入れを正式に容認した。松本市長は市長選挙の公約で「軍港の移設反対」を掲げて当選しており、市民からの反発は必至だ。

 会見で松本市長は「行政の継続性や市の発展、市益の最大化につながると考え、受忍すべきとの決断をした」と述べ、市民に理解を求めた。
 公約違反となり、選挙で信を問うべきではないかとの質問には「なぜ公約の転換が必要だったか、今後市民に丁寧に説明していきたい」と述べ、辞任しない意向を示した。
 これまで松本市長は軍港受け入れの姿勢を明らかにせず、キャンプ・キンザー沿岸の西海岸開発計画について浦添市案を2月までにまとめていた。市案の実現に向けて日米合同委員会(SACO)合意に基づき、現行の軍港の位置変更を求めていくとしている。 21日は午後6時半から浦添市てだこホールで松本市長の市政報告会が予定されており、そこでも市民に対し那覇軍港の移設問題について説明する。【琉球新報電子版】