知事、ケネディ氏会談 月内困難、来月以降へ


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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設をめぐる翁長雄志知事とキャロライン・ケネディ駐日米大使の会談は4月中の実現が困難であることが20日、分かった。翁長知事は日米首脳会談前の4月下旬に会談したい意向を伝えていた。しかしケネディ大使は日米首脳会談に合わせて帰米するとみられるほか、翁長知事も18~21日の日程で台湾出張中で月内の調整がつかない状況だ。県と駐日米大使館は5月以降に会談が実現できるかどうかを再調整する方針。米政府関係者は本紙取材に対し「(会談の時期は)知事から提案があった4月の期間はケネディ大使が出張中だ。大使が日本へ戻った後、会談を再度申し込まれるように県に伝える」と説明した。

 県は翁長知事が5月下旬にも予定している訪米前にはケネディ氏との会談を実現させることを目指し、県東京事務所を通じて駐日米大使館に会談日程を打診する。日本政府が辺野古移設を強行する中、県として米側への直接の働き掛けを強める構えだ。