自衛隊配備 宮古島、候補に8ヵ所 共産が防衛資料解析


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 【宮古島】防衛省が宮古島市への自衛隊配備を検討していることについて、日本共産党宮古郡委員会は23日に会見し、赤嶺政賢衆院議員が入手した防衛省資料を独自解析した結果、大福牧場(市平良)や伊良部島など市内8地域が候補に挙がっていると明らかにした。同委員会は「こういう調査・計画が秘密裏に進められているのは問題」と厳しく指摘している。

 同委の分析の結果、市内で自衛隊の配備候補に挙がっているとみられるのは(1)西原地区(2)山川集落周辺(3)長北集落周辺(4)新城海岸入り口周辺(5)宮古空港東側(6)福山集落周辺(7)野原・千代田周辺(8)伊良部地域-の8カ所。
 資料は赤嶺議員が3月末に入手した。2013年9月から翌年3月にかけ、防衛省から委託された民間企業が調査した。
 地名などは黒塗りされていたが、明示されていた記述を基に、現地調査も踏まえて独自にまとめた。
 同6月に武田良太防衛副大臣(当時)が下地敏彦市長と会談した後、防衛省による適地調査で候補地が絞り込まれている可能性を示唆していた。
 同委員会の上里樹委員長(市議)は「軍隊は住民を守らないことは沖縄戦の教訓」と述べ、配備に反対する考えを強調した。
 また同委員会は23日、下地市長に最新の候補地調査情報を入手・公開するよう求め、配備に反対するよう申し入れた。下地市長は調査結果が報告されたら公表し、議会や市民の議論を見守る考えを示した。