高校テニスの第45回天沼杯(シングルス)と第44回玉友杯(ダブルス)が25日まで奥武山庭球場で行われた。シングルス男子は澤岻祐太(沖尚)、同女子は下地奈緒(沖尚)が頂点に立った。ダブルス男子は澤岻祐太・新里真生組(沖尚)、同女子は我那覇真子・下地奈緒組(沖尚)が優勝した。
◆守りと攻撃、連係はまる 下地・我那覇、女子複制す
女子ダブルスの我那覇真子・下地奈緒組(沖尚)の連係がはまった。我那覇が粘り強く打球を拾ってチャンスにつなげ、下地は力強いスマッシュで攻撃を引っ張る。2人は「楽しみながら、やりたいことができた」と笑顔を輝かせた。
決勝は同じ沖尚の先輩ペアとぶつかった。普段の練習から対戦しており、相手の得意なプレーは知っていた。2人は「向こうの長所を消していこう」と確認して、最初の3ゲームを連取した。
一時は4―1までリードを広げて試合を優位に進めていた。しかし4―3まで追い上げられ、我那覇は「攻め急いでしまった」と反省する。下地は「相手のいいショットにやられた」と苦しんだが、「次に集中しよう」と気持ちを切り替えた。その後は1ゲームも取られることなく勝利を手にし、下地は「互いにカバーし合った結果だ」と達成感をにじませる。我那覇は「ポイントを取られても奈緒先輩が引っ張ってくれた」と感謝を込めた。
ペアを組んで約4カ月だが、2人は「それぞれのいい部分を出せている」と手応えをつかんでいる。県高校総体が目前まで近づいており、「優勝して全国に行く」と目標を掲げた。(平安太一)
◆要所で攻めて頂点 男子複決勝 澤岻・新里
男子ダブルスの澤岻祐太・新里真生組(沖尚)は勝負どころを見極めていた。
互いにゲームをキープする接戦で、5―4とリードする場面。「先にブレークしよう」と確認すると、ギアを上げて2ゲームを連取した。新里は「競った展開だったので自分たちでターニングポイントを決めて力を入れた」と振り返る。
シングルスを制した澤岻は「簡単なミスをせず、流れが来るようなラリーを意識した」。シングルス決勝では「思うように足が動かなかった」と言うが、徐々に調子を取り戻した。7―4から7―6まで迫られたが、新里は「取られても焦りはなかった」と冷静に勝負を決めた。
澤岻は「優勝で自信になった」と達成感をにじませる。
新里は「インターハイに向けていい流れができた」と表情を輝かせた。
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