全学徒犠牲者の刻銘板建立要請 梯梧同窓会、県に3度目


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社
刻銘板の設置を要請する梯梧同窓会の上原はつ子さん(左端)と吉川初枝さん=21日、那覇市の県庁

 戦前那覇市泊にあった私立昭和高等女学校の同窓生でつくる梯梧(でいご)同窓会(稲福マサ会長)の代表が21日、県の平和援護・男女参画課に対し、沖縄戦で動員された21の学徒隊の全犠牲者約千人の名前を記す刻銘板の建立をあらためて求めた。

県が、慰霊碑で学徒隊の証言をスマートフォン(多機能携帯電話)などで聞ける仕組みの導入を検討していることを受けた措置。
 同窓会の上原はつ子さん(86)と吉川初枝さん(87)が要請した。上原さんは「知られていない学徒隊も多い。動員された全ての学校名と犠牲者の名前が分かるものが必要」と訴え、誰にでも分かりやすい刻銘板の必要性を訴えた。同会は2013年4月とことし初めにも県議会に陳情している。