新基地反対を決議 名護市三原区、総会で全会一致


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 【名護】米軍普天間飛行場の移設予定地に近い名護市の大浦湾に面した市三原区(比嘉徳幸区長)は26日、同区公民館で区民総会を開き、市辺野古への新基地建設に反対する決議を全会一致で可決した。

同区は5年前に役員会で移設反対を決議したが、区民総会での決議は今回が初めて。
 26日は108世帯の三原区民のうち、80世帯が出席し、全員が決議に賛同した。決議では辺野古新基地建設に反対する民意が示されたのにもかかわらず、移設作業を進める政府に対して「民主主義に反する姿勢を強めていることに怒りを禁じ得ない」と批判した。基地ができると三原区は最大の騒音被害を受けるとした上で、「先祖から受け継いできた自然豊かな静かな生活と、子や孫たちの未来を破壊する新基地建設に反対する」と主張した。
 比嘉区長は「区民決議で三原区は移設に反対だと胸を張って言える。子どもたちの将来のために親や家族として移設には反対だ」と強調した。