2プラス2共同文書 辺野古推進を再確認


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 【ニューヨーク=問山栄恵本紙特派員】日米両政府は27日午前(日本時間同日夜)、米ニューヨーク市内で外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を開き、共同文書を発表した。

米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「普天間の継続的な使用を回避するための唯一の解決策」と強調し、移設作業を進めることを「再確認」した。沖縄の基地負担軽減策として、在沖海兵隊のグアム移転や嘉手納より南の米軍区域・施設の返還を進めるとした。一方、県が求める普天間の「5年以内の運用停止」は盛り込まれなかった。
 共同文書は普天間の辺野古移設が「運用上、政治上、財政上および戦略上の懸念に対処する」と明記した。その上で「日米両政府の揺るぎないコミットメント(約束)を再確認した」と強調し、米政府として「事業の着実かつ継続的な進展を歓迎する」とした。移設に県や地元名護市が反対していることへの言及はなかった。
 2013年4月に日米両政府が策定した「嘉手納より南の在沖米軍基地の返還・統合計画」について、策定時に「3年ごとに更新・公表する」と定めた通り、16年春までに同計画を更新する方向性を示した。