北谷中、読谷下しV 春季女子ソフトボール


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決勝 読谷―北谷 緊急登板ながら好救援を見せた北谷の新垣綺梨=29日、読谷村運動公園(諸見里真利撮影)

 ソフトボールの第48回女子春季中学大会最終日は29日、読谷村運動広場で決勝を行い、初回にスクイズと相手守備の乱れで2点を先制した北谷が、読谷を2―1で振り切り、頂点に立った。

◆新垣、緊急登板も好救援
 北谷は2―0で迎えた四回、読谷打線を1安打無失点に抑えてきた先発・大城美空の右足に打球が当たり、降板。無死一塁で左の新垣綺梨が緊急登板した。
 肩が十分に暖まっておらず「心臓ばくばくだった」。しかしマウンド上で5球、投球練習をすると「(制球が)まとまっている。大丈夫だ」と落ち着きを取り戻した。
 バックも新垣をもり立てた。盗塁を決められるが、捕手の平良玲美伽がバント空振りで飛び出した二塁走者を刺した。ピンチを断ち切り、この回を無失点で切り抜けた。
 五回は遊撃の兼城希咲が魅せた。自らの失策から走者を許して1点を返され、なおも1死二塁。ライナー性の打球が兼城の頭上を襲う。俊敏な動きで飛びつくと、すかさず二塁に転送し、併殺を完成させた。「エラーしてしまっていたので絶対に守備でやり返そうと思った」と悔しさを晴らした。
 好守に応えるかのように新垣も調子を上げていく。直球とドロップが決まり、六、七回を三者凡退。昨年11月の県新人大会決勝でも相まみえたライバル・読谷との競り合いを制した。
 好救援で大会の最優秀選手にも選ばれた新垣は「守備に助けられた」と笑顔。主将の比嘉美咲は「エラーが出ても互いにサポートできた。県中学総体に向けて攻撃力を磨きたい」と成長を誓った。(荒井良平)