FMよみたん、村内聴取率83.7% 全国でも異例の高さ


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FMよみたんの聴取率調査をした中京大学の加藤晴明教授(左)とFMよみたんの仲宗根朝治社長=17日、読谷村のFMよみたん

 【読谷】読谷村のコミュニティーFM放送局「FMよみたん」の村内での聴取率が、83・7%に上ることが中京大学現代社会学部の加藤晴明教授のゼミによる調査で分かった。

加藤教授は「コミュニティー放送局としては全国でも異例の高さ」と評価し、仲宗根朝治社長は「地域に支えられていることの裏付けだと思う」と述べた。
 調査は昨年10月24~26日の3日間、村運動広場で開催されていた「読谷まつり」会場で、ゼミに所属する学生6人が実施した。
 来場者を対象にアンケートを配布し、599のサンプルを得た。質問項目はFMよみたんを聴く頻度や場所、時間帯など。聴取率は2014年10月末の人口・世帯数を基に割り出した。
 調査は11年にも実施しており、前回と比較すると聴取率は15・2ポイントも増えた。
 調査結果について、加藤教授は「認知度が圧倒的に高く、生活の中に入り込んでいる。10~70代まで満遍なく聴かれている」とし、数値については「快挙と言っていい」と説明した。
 仲宗根社長は「100年残すためにも、若い人たちが聴くラジオを目指して取り組んでいる」と話し、「今後も地域に愛され、コミュニティーラジオの力はすごいということを示していきたい」と意気込んだ。