5歳児保育拡充を 市町村が県に要望 沖縄振興会議


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 県と県内の全市町村長、全市町村議会議長が沖縄振興の課題を議論する沖縄振興拡大会議が30日、那覇市の県市町村自治会館で開かれた。県は市町村に対し、国が全国の自治体に求めている地方版総合戦略の策定に県と市町村で連携して取り組むことを提案した。

一方で市町村側は県に対し、待機児童の解消や5歳児保育の拡充など子育て環境の整備を要請した。
 県は県人口増加計画を土台に整理した上で、県版総合戦略を策定することを説明した。さらに県は市町村版総合戦略の策定の支援へ向けて各地域で説明会などを開くことを報告した。
 人口増加策に関し、中山義隆石垣市長は「各市町村間での人口の奪い合いではなく、各地域ごとに人口を増やす取り組みが必要だと考える」と述べ、県の支援を求めた。
 古謝景春南城市長は4月から新たな子育て支援制度が始まったことに伴い、県内で5歳児の保育の受け皿が確保しにくくなっている課題を議題に挙げた。