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甲子園経験、大学で躍動 高良一輝(興南高出 九産大3年)

高い制球力を武器にチームを引っ張る九州産業大の高良一輝=福岡県の同大学(平安太一撮影)

 高校野球最高峰の空気を肌で感じた右腕が大学野球で躍動している。
 2010年夏の甲子園で興南の春夏連覇に立ち会った高良一輝が、九州産業大学のエースとしてチームを引っ張っている。昨年10月の九州大学野球選手権決勝では無安打無得点試合を達成。「自信を持って自分の投球ができている」と経験を力に変えて前に進んでいる。

 甲子園ではエースの島袋洋奨(中央大出、ソフトバンク)がいたため、1年生だった高良に登板機会はなかった。「優勝の瞬間は実感がなかった」と振り返るが、「甲子園の雰囲気を味わったことで大事な試合で緊張しなくなった」。
 大舞台でも動じない強いハートを手に入れ、九州選手権や明治神宮大会でも自分の投球を貫いた。
 最大の武器は制球力の高さだ。開催中の福岡6大学野球2015春季リーグでは既に3試合で完封勝利を挙げ、四死球は三つしか与えていない。奪三振は42と圧巻の投球を見せている。九産大の大久保哲也監督は「安定感があって完成度が高い。コントロールがまとまっている」と高く評価する。
 昨年までエースだった浜田智博がドラフト2位で中日入りしたため、「ことしから自分が投手を引っ張る気持ちだ」と主戦としての自覚も芽生えた。現在は3年生で、「今は先のことは考えてません。まだプロに行きたいと言えるレベルじゃないですし」と実績を残しても浮かれることはない。
 当面の目標は春季リーグで優勝すること。そして、「いつかは全国優勝をやってみたい」と力を込める。「もっと球の切れを上げて、変化球も一段上を目指さなければ」。大学野球の頂点を見据え、右腕は成長をやめるつもりはない。(平安太一)
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 たから・かずき 1994年6月25日生まれ、豊見城市出身。豊見城ドリームズで野球を始め、小学6年から投手に。中学では豊見城オーシャンボーイズ(現豊見城ボーイズ)に所属した。興南高では1年夏からベンチ入り。2010年夏の甲子園優勝を経験した。177センチ、77キロ。右投げ右打ち。