バスケットボールの県クラブ選手権大会最終日は17日、西原町民体育館で男女の準決勝と決勝を行った。男子決勝はCHECKMATE(チェックメイト)がARKに100―58で快勝し、女子決勝はOMガス石油SSが食楽を71―54で下した。
◆チェックメイト、層の厚さで圧勝
層の厚さを誇るCHECKMATEが100点ゲームで力を見せつけた。
決勝は練習試合で何度か対戦のある相手で、主将の多和田真斗は「相手がやりたいこと、やってくることは全て分かっていた」と涼しい顔。スクリーンプレーで外角からシュートを狙う相手に、第2Qできっちり対応。
元琉球ゴールデンキングスのブライアン・シンプソンやテレンス・テレールがゴール下を支配し、ほかの選手も満遍なく得点を重ねた。
数社のスポンサーを背負う強豪クラブで、「負けちゃいけないチーム」(多和田)との自負がある。過去2年遠ざかっている全日本の舞台を見据え、メンバーたちの表情に緩みはなかった。
◆OMガス石油、チーム力で振り切る
女子決勝はOMガス石油SSが要所で踏ん張り、ライバルの猛追を振り切った。センターの宮城美樹は「苦しい場面で会話をして踏ん張れた。次につながる試合だった」とうなずいた。
第1クオーター(Q)は開始5分で13点のリードを奪うなど快調だったが、2Qは激しい相手守備にミスを連発した。「引き気味になっていたので、気持ちを前面に出していくよう修正した」と主将の島袋友見。後半は、島袋らフォワード陣がドライブシュートをねじ込むなど積極性を取り戻し、終盤は持ち味の速攻で突き放した。
昨年から県内大会では負けなし。島袋は言う。「『みんなで勝つ』を目標にしている。誰かが欠けてもピンチになってもチームワークで勝とう、と」。この日は2Qにチーム最長身の宮城がファウルを重ねて一時ベンチへ下がった際、照喜名美幸らほかのセンター陣がカバーし合った。ベンチもコート上の選手も声を出し、連帯感を途切れさせなかった。
個々の得点力が高いだけに島袋は「攻撃が単発になってしまう。細かいパスワークやチームプレーを高めたい」と課題を挙げ、照喜名は「これを弾みに、次はもっと突き放して勝てるようにしたい」と言う。大本命の舞台は来春の全日本クラブ選手権だ。足場をさらに強固なものにし、飛躍を誓う。(大城周子)
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