カヌー・スプリント 大城、當銘が日本代表 世界挑む


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 カヌー・スプリントの海外派遣選手最終選考記録会最終日は24日、石川県の木場潟カヌー競技場で行われ、男子カナディアンシングル1000メートルの大城海輝(沖水高-鹿屋体育大)が3分59秒593で優勝し、當銘孝仁(沖水高-大正大-新潟・三条市体育協会)が3位に入った。

2人は前日のカナディアンペア1000メートルで優勝しており、選考会の結果を受け今季の日本代表に選ばれた。リオデジャネイロ五輪の予選を兼ねた世界選手権(8月・イタリア)とアジア選手権(11月・インドネシア)で五輪への出場権獲得を目指す。

◆沖水コンビ、夢へと闘志
 大城海輝と當銘孝仁。長年、コンビを組む2人がそろって日本代表に選ばれた。沖水高時代から2人で夢を描いてきた五輪出場に一歩近づき、當銘は「ようやく(五輪を目指す)スタートラインに立てた。沖縄のみんなにいいニュースを届けられたら」と意気込んだ。
 大城はカナディアンシングル1000メートルで4分を切って優勝し、ペアとの2冠を達成。左こぎには不利な右からの風が吹く中で好タイムをたたき出し「勝つ自信はあった。全てがうまくいった」と振り返った。
 世界選手権で決勝進出するか、アジア選手権で優勝しなければリオへの切符は得られない。狭き門だが、大城は「今よりもう少しタイムを縮められれば狙える」と自信を見せる。當銘は「(枠を)取らないことには五輪に行けない。やることをやるだけだ」と闘志を燃やした。