【ニューヨーク共同】国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で、南アフリカの2010年ワールドカップ(W杯)招致に絡んで当時のワーナー副会長=起訴=に渡ったとされる賄賂1千万ドル(約12億円)の金の流れを、少なくとも2人のFIFA現職幹部が把握していた疑いのあることが、米司法当局の起訴資料や米メディアの報道で31日までに分かった。
FIFAが組織ぐるみで事件に関与した可能性を示唆している。ワーナー氏をはじめ、主に米大陸やカリブ海のサッカー連盟関係者に向いていた捜査の矛先が、FIFA中枢に向く可能性があり、ブラッター会長の責任を追及する声が高まりそうだ。
(共同通信)