那覇西(400リレー)圧巻40秒95 県高校総体第2日


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男子400メートルリレー決勝 那覇西3走の目取眞剛(前列右)からバトンを受け取る下地伸征=31日、県総合運動公園陸上競技場(屋嘉部長将撮影)

 県高校総合体育大会は31日、県内各地で25競技を行い、陸上の男子八種競技でシャープ宣(那覇西)が大会記録を2年ぶりに塗り替えて優勝した。男子400メートルリレーの那覇西も2年ぶりに大会記録を更新する40秒95で頂点に立った。

水泳では男子自由形1500メートルで安田一平(那覇)が16分33秒58の県新記録を樹立し、同バタフライ100メートルの比嘉優哉(美里)も55秒95の県高校新記録をマークした。柔道は個人戦があり、男子100キロ超級の照屋祐など男女全ての階級を沖尚勢が制した。レスリング男子60キロ級は大城達人(北部農林)が制した。なぎなたの試合の部団体戦は知念が2年ぶり24度目の栄冠に輝き、演技は米城映里花・大城舞組(首里)が優勝した。

◆個性かみ合い大会新/“レジェンド超え”誓う
 アンカーの下地伸征がゴールラインを駆け抜けると、競技場内にどよめきと歓声が巻き起こった。男子400メートルリレー決勝。大会記録を更新し、県高校記録まで0・17秒まで迫った那覇西の4人を、観客はたたえた。
 「大会前から記録更新を狙っていた」と1走の川田純平。チームとしてのまとまりに絶対的な自信があった。スタートのうまい川田から直線が得意な津波響樹につなぐ。3走は巧みなコーナーワークが持ち味の目取眞真剛。ホームストレートの向かい風を苦にしない下地がしんがりを務める。それぞれの個性がかみ合い、4人の力を何倍にもしてくれる。
 予選は2走から3走へのバトンパスがオーバーゾーンぎりぎりになり、タイムを落としたが決勝で修正。アンカーの下地はトップでバトンを受け取ると「後は自分の走りをするだけ」とそれぞれの役割を果たした。
 県高校記録の40秒78は知念玲亜らを擁し、2003年の長崎総体を制した中部商が打ち立てた金字塔。当時5、6歳で記憶にはないが「ビデオを見て本当にすごいと思った」(津波)と今の高校生にとっても憧れの存在だ。
 下地は「バトンパスなど細かいことを調整して個々の走力を高めていければ記録は更新し、その先までいける」。今夏は4人で“レジェンド超え”に挑むつもりだ。(荒井良平)