ソフトボール・読谷男女制す 県高校総体第3日


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読谷―コザ 12奪三振で完封勝利を収めた読谷のエース宮城くるみ=1日、読谷村多目的広場(平安太一撮影)

 県高校総合体育大会は1日、県内各地で13競技を行い、空手の個人組手男子は赤嶺洸史(首里)が優勝した。

同女子は運天葉月が制し、男女全種目を通じて沖尚から初の優勝者となった。卓球は男女シングルスの決勝までがあり、男子は宮里州(普天間)、女子は玉城このみ(コザ)が制した。ソフトボールは男女とも読谷が制し、男子は3年連続17度目、女子は4年ぶり14度目。ソフトテニス個人の男子は津嘉山駿・安谷陸組(那覇西)、同女子は小牧万里波・宮平莉奈組(名護)が栄冠をつかんだ。ボウリングの団体男子は比嘉輝・與儀桐士組(美来工科)、同女子は宮平夢万・高良綾音組(那覇商)が優勝を飾った。陸上男子では走り幅跳びの津波響樹(那覇西)が追い風参考ながら7メートル50の好記録をマークして優勝した。

◆宮城、圧巻の完封劇/読谷女子
 最後は三振で締めると決めていた。投じたのは自信のあるライズボール。打者のバットが空を切ると、読谷のエース宮城くるみが笑顔を輝かせた。被安打1。失点0。奪三振12。二塁を踏ませない完璧な投球だった。「自分の思った通りの投球ができた」。チームに4年ぶりの栄冠をもたらし、うれしそうに話した。
 準決勝も1安打完封と力投した。決勝も先発を任されたが、「投球練習から肩が軽かった」と連投の影響はなかった。初回の先頭から2者連続で空振り三振。「変化球がうまく使えている」と手応えをつかむと、打者の手元で伸びるライズボールを決め球に三振の山を築いた。
 昨年の大会はけがの影響で力を出せず、準決勝で涙をのんだ。「負けた悔しさを思い出して厳しいトレーニングを乗り越えた」。変化球に磨きをかけ、万全の体制で今大会に臨んだ。
 打線も力投するエースを援護した。四回は四球に我謝奈緒の内野安打などを絡めて3得点。七回に我謝の中前打などで2点を追加した。我謝は「くるみがいい投球をしていたので助けたかった」と達成感をにじませた。
 昨年の新人大会、4月の春季大会に続いてチームは「三冠」を達成した。次は全国の大舞台に挑む。宮城は「今まで通り、当たり前のことをやれば勝てるはず」と力強く語った。(平安太一)