「辺野古の飛行場、海に造らないで」 首相夫人・昭恵さん懸念


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安倍 昭恵さん

 【東京】安倍晋三首相の妻昭恵さんが、名護市辺野古沖を埋め立てる米軍普天間飛行場の移設計画について、発売中の週刊誌「週刊現代」6月13日号のインタビューに対し「本心を言うと、辺野古の飛行場も海の上には造らないでほしい」と述べ、懸念を示している。

計画を推進する安倍政権とは異なる立場を示した形で、美しい海などへの思いを率直に語っている。
 昭恵さんは「私は昔から海を守りたくて、それで東北の防潮堤建設にも反対している」と環境問題への強い関心を披露。安倍首相とのエピソードとして結婚前、海を埋め立てる計画があった新石垣空港建設に関し「飛行場を造るとサンゴ礁が壊されてしまう」と言って反対し、けんかしたことも明らかしている。
 インタビューを担当した同誌の橋本隆記者は「昭恵さんは政治的ではなく、率直に感じていることを語ってくれた」と印象を語った。昭恵さんはインタビューで自身を「家庭内野党」と表現。「私は主人と全く違う意見の人、政権批判する人とも会うし、私を通してその意見を伝えることで橋渡し役をしたい」とし、「(首相に)『こういう意見も取り入れてください』と言いたい」とも述べている。