軟式野球、那覇工2連覇 県高校定通制夏季大会


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決勝・那覇工―泊夜間 那覇工3回裏、2点適時三塁打を放つ新里和友=6日、浦添市民球場(普久原裕南撮影)

 県高校定時制通信制夏季体育大会が6日、各地で本格的に始まった。軟式野球は浦添市民球場で決勝を行い、那覇工業が9―3で泊夜間を制した。
 ソフトテニスは北部農林で行われ、女子個人で若松柚子・池間里佳組(泊通信)が野口則子・上原未琴組(同)を4―0で下して制し、同団体は泊通信が、男子個人は比嘉優希・池宮城竜治組(北部農林)が認定優勝した。

 9競技を7日まで行い、陸上は20日開催を予定している。

◆軟式野球 新里が逆転三塁打、一気にペース
 決勝の那覇工―泊夜間は1年前と同一カードとなった。那覇工の主将新里和友は「狙い球を絞って思い切り行くだけだった」。その言葉通り、2―3で泊夜間を追う三回裏、新里が会心の2点適時三塁打を放った。出塁していた松永聖矢、知念康人を帰して一気に逆転に持ち込む。そこからは自分たちのペースで相手を寄せ付けず、9―3で2連覇した。8月には東京で開く全国大会に出場する。
 序盤は苦しんだ。前日からの3連投で肩を痛めた投手の上江田裕太は立ち上がりに調子が出ず、3失点。しかしそれ以降を立て直し、いつもの打たせて取る野球で無失点に抑えた。「ようやく優勝できた。長かった」。全国では最低ベスト8を目指す。
 内拓也がランニングホームランを放ち、松永は3安打と活躍しチーム全体で連投の上江田を支えた。
 アルバイトに資格取得のための勉強と練習時間は限られ、水曜以外の平日、放課後の午後9時から1時間だけだ。田里友哉監督は「精いっぱい頑張ってきた。臨機応変に気持ちを切らさずやってくれた」と選手らの努力と健闘をたたえた。
 昨年の全国大会は初戦敗退した。新里は「県大会は通過点。思い切ったプレーで突破して勝ち上がっていきたい」と闘志を燃やす。
(石井恭子)