FC琉球、逃げ切れず サッカーJ3 第15節


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ゴール前で体を張るFC琉球のFW中山悟志(9)=7日、相模原ギオンスタジアム(FC琉球提供)

 サッカー明治安田J3のFC琉球は7日、SC相模原と神奈川県の相模原ギオンスタジアムで第15節を戦い、1―1で引き分けた。

琉球は4勝4分け6敗で勝ち点16、順位は一つ上がって13チーム中8位になった。
 琉球は前半19分にMF富所悠がフリーキックを直接決めて先制したが、後半34分に追い付かれた。
 次節は14日午後1時から、Jリーグアンダー22選抜と県総合運動公園陸上競技場で対戦する。

(2)ギオン(琉球1勝1分け)
相模原 8勝2分け4敗(26)
1―1(0―1,1―0)
琉球 4勝4分け6敗(16)
▽得点者【相】レオジーニョ(1)【琉】富所(1)
▽観衆 2049人

◆上位と互角 後は得点力/薩川監督、一定の評価
 4位と好調のSC相模原を相手にアウェーで引き分け。FC琉球の薩川了洋監督は「最低限の結果は出せた」とチームに一定の評価を与えた一方で「決定力(不足)が響いた。崩せた部分がたくさんあった」と苦言を呈した。
 序盤からプレスをかけ、主導権を握った。MF富所悠がフリーキックを直接決め、先制。後半に追い付かれたが、その後もチャンスをつくり、互角の戦いを繰り広げた。琉球は後半だけで7本のシュートを放ったが、勝ち越すことができなかった。
 MF田辺圭佑が「守備が安定したので上位相手でもそんなに差はないと思っている」というように、ミスから大量失点を繰り返していた昨季よりも確実に進化している。
 しかしそれが勝ち点や順位に結び付いていないのが現状だ。富所は「あと一歩のところで負けやドローという結果が多い。勝負強さを身に付けないと」と反省。田辺は「あとはどう得点に結び付けるか。得点につなげるイメージがチームとして欠けている。早くそのイメージを全員で共有していきたい」と前を見据えた。