シャープ宣、八種初V 九州高校総体


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 全九州高校総合体育大会は12日、陸上や自転車などを九州各地で行い、陸上(南九州地区予選)で男子八種競技のシャープ宣(那覇西)が5461点で初優勝を飾った。

女子400メートルリレーは中部商が47秒02で制し、県勢では2009年の那覇西以来の頂点に立った。男子400メートルリレーの那覇西は41秒34で2位に入り、同棒高跳びの新垣太詞(浦添工)も4メートル50で2位だった。各種目の6位(混成競技は3位、競歩は4位)までが8月の全国高校総体へ出場できる。

◆「全国も譲らない」シャープ成長続く
 八種競技を始めて1年、成長著しいシャープ宣(那覇西)が九州を初めて制した。県高校記録の5588点を持つ前三盛敦貴(八重山)に続く県勢2連覇となったが、5461点と届かなかった。「敦貴さんの記録を塗り替えるのが目標だった」と不満を残す。しかし落ち込んでもいられない。すでに決まっている全国総体出場に向け「全国も譲りたくない」と高みを見据えた。
 昨年の県秋季陸上、初出場の八種で大会新の4929点を記録し、優勝した。それ以来負け知らず。「負けず嫌いでここまで来た」
 高跳びや幅跳びを主としており、幅跳び6メートル86、高跳び1メートル94と自己ベストに近い記録が出せた。「(自己ベストが1メートル95の)高跳びは1メートル97まで挑戦して跳べそうだった」と手応えを感じている。一方、冬季練習で肉離れを起こした左足に不安を抱え、スプリント練習が十分できなかった影響が出て、100メートルは本来の力が出せなかった。
 「全部いい感じでできれば6千点は出せる。全国でピークを合わせられるかが勝負。しっかり練習していく」と闘志を燃やした。