仲村が女子69キロ級V 重量挙げ全日本選手権


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 重量挙げの全日本選手権第2日は13日、福島県のいわき市立総合体育館で行われ、女子58キロ級で安藤美希子(いちご)がスナッチで93キロ、ジャークで124キロ、トータル217キロと、いずれも自身の日本記録を更新して2年連続4度目の優勝を果たした。

 同69キロ級は仲村理奈(豊見城高―金沢学院大―同大職)が2009年の75キロ級以来、2度目の優勝を飾った。同63キロ級は松本潮霞(ALSOK)が2年連続4度目の制覇。
 男子85キロ級は武市樹(和歌山県教育庁)がトータル315キロで制し、10年の69キロ級と合わせて2度目の優勝。同77キロ級は本間智也(自衛隊)、同94キロ級は下原卓朗(鹿児島ク)が、ともに初めて勝った。

◆五輪争い 仲村、静かな闘志
 2016年のリオデジャネイロ五輪を目指して昨年11月、75キロ級から転級した仲村理奈(金沢学院大職員)が69キロ級を制した。69キロ級で初出場した11月の全日本女子重量挙げでは、トータル206キロ(スナッチ92キロ、ジャーク114キロ)の大会新で優勝し、存在を印象づけた。しかしこの日は、199キロ(89キロ、110キロ)と振るわなかった。目標だった全日本選手権優勝を果たしたものの「全然駄目だった」と悔しそうに、言葉少なに語った。
 スナッチ、ジャークのいずれも1回目の試技だけ成功し、2、3回目は昨年11月の自己記録に挑んだが連続で落とし、歯がゆい表情を見せた。
 転級後2度目の舞台だが「影響は分からない。体重の問題というよりは、練習ができず、調整がうまくいかなかった。精神面の問題もある」と語る。
 これから本格化する五輪代表争いを前に「まだまだ駄目。とりあえず練習を組んで、やっていきたい」と静かに雪辱を誓った。