神谷、女子75キロ級制す 全日本重量挙げ


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 重量挙げの全日本選手権最終日は14日、福島県のいわき市立総合体育館で行われ、男子105キロ超級でロンドン五輪代表の太田和臣(九州国際大職)がスナッチで185キロ、ジャークで日本新記録の227キロを挙げ、自身の日本記録に並ぶトータル412キロで9連覇を果たした。

女子75キロ級は神谷歩(豊見城高―金沢学院大―同大職)が初優勝した。男子105キロ級は持田龍之輔(日大)が2連覇。女子75キロ超級でロンドン五輪代表の嶋本麻美(金沢学院大職)はトータル251キロで2年連続7度目の優勝を飾った。

◆スナッチ差、守り切る神谷
 女子75キロ級は、スナッチで大きくリードを取った神谷歩が、藤田の3連覇を阻んだ。宿敵に初めて勝利した神谷だが、内容に納得がいかない様子で喜びは控えめだった。
 スナッチは1回目を失敗したが、2回目で97キロを挙げると3回目は自己ベストとなる100キロを成功。2、3回目を失敗した藤田を7キロ上回った。続くジャークでも藤田は2度の失敗と不調。結局、神谷が7キロ差を守り切った。
 この日はスナッチでの最初の失敗やジャークで記録を伸ばせなかったことを「心残り」と悔やんだが、体重を2キロ増やして下半身を強化した成果は表れつつあるという。11月の世界選手権へ「大会ごとに記録を伸ばして選ばれたい」と新たな意欲を燃やした。