FC琉球、逃げ切る サッカーJ3第17節


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ハイボールに競り合うFC琉球の選手ら=21日、静岡県の藤枝総合運動公園サッカー場(FC琉球提供)

 サッカー明治安田J3のFC琉球は21日、藤枝MYFCと静岡県の藤枝総合運動公園サッカー場で第17節を戦い、1―0で勝利した。

琉球は2連勝で6勝4分け6敗、勝ち点22。順位は7位のまま変わらない。観客は618人だった。
 琉球は後半23分、途中出場のDF才藤龍治がこぼれ球を押し込み、先制。そのまま逃げ切った。
 次節は28日午後6時から、ガイナーレ鳥取と県総合運動公園陸上競技場で対戦する。この試合は県内初のJリーグ公式ナイターとして行われる。

(2)藤枝サ(琉球1勝1分け)
琉球 6勝4分け6敗(22)
1―0(0―0,1―0)
藤枝 3勝3分け9敗(12)
▽得点者【琉】才藤(2)
▽観衆 618人

◆内容で負けていた
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 運も味方についてくれた。内容で負けて試合に勝ったという感じだ。だからこそ、この勝ち点3は本当に大事にしたい。リードしている状況で引いたとしても守り切れない。最後まで「勝ち切る」ことを意識して戦った。

◆2連勝で借金返上 今野、才藤活躍
 FC琉球が虎の子の1点を守り切り、今季2度目の2連勝を飾った。6勝4分け6敗とし、借金を返上。ナイターで行われる次節で貯金を目指す。
 前半は互角だったが、後半は藤枝が主導権を握った。薩川了洋監督が「内容的には藤枝の方がいいサッカーをしていた」と認める通り、後半のシュート数は藤枝7本に対し、琉球2本。押し込まれていたが守備陣が耐えた。
 後半開始直後、相手にPKを与えたが、GK今野太祐がシュートコースを読み切って止めた。「相手の助走から予測がつきやすかったし、コースも甘かった」とルーキーらしからぬ冷静な判断が光った。
 守備陣の奮起に応えたのは途中出場のDF才藤龍治。「ノリさん(MF藤澤典隆)がいい所にうまく落としてくれたので思い切って蹴った」とこぼれ球を押し込み、決勝点を挙げた。
 今野と才藤、東京国際大から新加入した同級生コンビの活躍で貴重な勝ち点3を手にし、次節に対戦する5位ガイナーレ鳥取と勝ち点差1まで迫った。
 主将のFW中山悟志は「試合内容が良くなかった中で勝てたのはよかった。反省点が多かったので細部を見極めていきたい」と気を引き締めた。