北山 一丸で逆転 夏の甲子園県大会第2日


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北山―具志川 6回に同点適時打を放つ喜屋武祥人(北山)=21日、北谷公園野球場(屋嘉部長将撮影)

 第97回全国高校野球選手権沖縄大会第2日は21日、沖縄セルラースタジアム那覇などで1回戦9試合を行い、大会3連覇を目指す沖縄尚学が6―1で陽明を下した。

北山は具志川に逆転勝ちを収め、普天間と八重山商工の再試合は普天間が勝利した。そのほか那覇、美来工科、那覇西、石川、那覇商、南風原が2回戦へ進んだ。第3日の23日は1回戦8試合を行う。

◆北山/相手投手の乱れ逃さず
 序盤で具志川に3点を先取され、左腕エース・川野裕司を攻め切れなかった北山打線が、六回に躍動した。1死から盗塁と四球で2人の走者が進み、4番喜屋武祥人が打席に立つ。一、二塁間に転がした打球はライトのエラーも重なり、喜屋武自身もホームに戻って一気に同点に追いついた。チェンジアップなどで北山を翻弄(ほんろう)し続けた川野の乱れを打線は見逃さなかった。そのまま勢いに乗り、七回では仲里阿蓮が逆転適時打を放って勝利した。
 「序盤は低めに集められたが、後半で疲れからボールが浮き出して打者に捉えられてしまった」と振り返る川野が、カウントを取りに来た直球を喜屋武は狙い通りに振った。「甘い球を逃さず攻略できた」。序盤に悪送球で失点を許し、落ち込んでいた仲里は「低めで甘くはなかったが意地で打った。震えるくらいうれしかった」と喜んだ。
 神谷善隆監督は「誰かのミスを他の誰かがカバーする全員野球ができた。投手(小浜百春)も打たれて走者を背負ってもいいゲームを作ることができた」と選手らをたたえた。2回戦は最近の練習試合でコールド負けしたという那覇西と対戦し、雪辱を期す。
 (石井恭子)

<きのうの結果>
▽1回戦
那覇 9―1 開邦
 (七回コールド)
沖尚 6―1 陽明
美来工科 10―3 名護商工
 (八回コールド)
那覇西 9―0 中部農林
 (七回コールド)
北山 5―3 具志川
石川 7―1 本部
那覇商 8―1 美里
 (八回コールド)
南風原 8―3 北部農林
普天間 3―0 八商工

<23日の試合>
▽1回戦
【セルスタ】9時
南部商―沖縄工
豊見城南―知念
与勝―未来沖縄
【北谷】9時
首里東―北谷
沖縄高専―浦添商
コザ―名護
【宜野湾】9時
宜野湾―美里工
嘉手納―首里