県立高校の生徒ら約160人は23日、糸満市立糸満南小学校から県平和祈念公園までの道のり約9キロを平和行進した。県教育委員会(泉川良範委員長)が初めて企画した。
生徒らは「当時の人たちはこの暑さの中を逃げたのか」「背後から米軍が迫ってくる恐怖感はすごかったはずだ」などと話し、70年前に思いをはせながら歩いた。
平和行進の道中で南風原高校3年の比嘉咲綾さん(17)は「70年前の人たちは、どのような思いでこの道を歩んだのだろう。もっと沖縄戦のことを学びたい」と力強く話した。9キロの道のりを歩き切った那覇西高校2年の大城マイケル明君(16)は「歩いてみて沖縄戦はまだ終わっていないと思った。基地問題などさまざまな問題がある。戦後70年をあらためて考え直したい」と語った。行進前に開かれた開会式では、糸満高校3年の大城直也君(17)が生徒を代表して平和宣言を行い、自分や家族、友人らを大切にすることを誓った。