沖縄県の翁長雄志知事は29日の県議会定例会で、自民党若手議員の勉強会で報道への圧力をかけようとする発言が出た問題に関し「表現の自由が大変大切だ」と述べた。この問題について翁長氏が公の場で言及するのは初めて。
翁長氏は「自ら基地を差し出したことがないとか、ほとんど本土の方は知らない。沖縄でどういう出来事があったのか、戦後を知らない」とも語った。勉強会で講師を務めた作家の百田尚樹氏の発言を念頭にしたものとみられる。
同時に「あと20年たったら(基地問題は)余計に風化する。今のうちに発言しないと、本土の理解を得られない」と強調した。
(共同通信)