DeNA対中日 又吉、初地元で躍動 1回完璧9球2K


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7回のマウンドに上がり、1イニングを完璧に抑えた中日の又吉克樹=30日、沖縄セルラースタジアム那覇(普久原裕南撮影)

 地元の大声援に後押しされ、背番号16が力投した。中日の又吉克樹は1点を追いかける七回にマウンドへ送り出され、「自分がやれることをしっかりやろうと思った」。最速147キロの速球と120キロ台の変化球を織り交ぜてDeNA打線を3人でシャットアウト。

24日のヤクルト戦で黒星を喫するなど、最近は結果を残せていなかっただけに「これを続けていきたい」と復調の兆しをつかんだ様子だ。
 最初の打者の黒羽根に投じた初球で147キロを計測した。ファウルとされたが、2球目は146キロの速球で空振り。3球目も145キロを投じ、最後は127キロの変化球で三振を奪った。「1-0の雰囲気を崩さないようにした」と接戦を繰り広げるチームを勢いづける投球を強く意識した。
 続く久保を三球三振として、最後の石川は2球で遊ゴロに打ち取った。1イニングを抑えるために要したのはわずか9球。「テンポ良く投げられるように意識していた」と仕事を果たしてマウンドを降りた。
 チームは1点差で敗れ、6連敗となった。1日の試合も地元沖縄で開催されるため、「(登板の)チャンスがあればしっかり抑えたい」。苦しむチームを救うため、全力で右腕をふるうつもりだ。(平安太一)

◆登板あれば抑えたい
 DeNA福地元春投手の話「(地元に)帰って来られたことはうれしい。マウンドに立っていいピッチングができればもっと良かった。(完封した久保投手は)バッターを見ながら余裕のあるピッチングをしていた。すごく勉強になる。明日(1日)に登板機会があればゼロで抑えたい」