琉球、連勝止まる 福島に1―2 サッカーJ3第19節


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後半、敵陣に攻め込むFC琉球のFW松尾昇悟=5日、県総合運動公園陸上競技場(仲本文子撮影)

 サッカー明治安田J3のFC琉球は5日、福島ユナイテッドと県総合運動公園陸上競技場で第19節を戦い、1―2で敗れた。琉球の連勝は3で止まり、順位は13チーム中5位から6位に下がった。

7勝4分け7敗で勝ち点は25。
 先制された琉球は後半21分、コーナーキックのこぼれ球をFW松尾昇悟が押し込み、同点に追い付いた。しかし同27分、カウンターから失点し、勝ち越された。
 次節は4位町田ゼルビアと12日午後6時から東京都町田市立陸上競技場で対戦する。

(2)沖縄県(福島1勝1分け)
福島 7勝6分け5敗(27)
2―1(1―0,1―1)
琉球 7勝4分け7敗(25)
▽得点者【島】石堂(1)茂木(2)【琉】松尾(2)
▽観衆 1092人

 【評】琉球は前半、前掛かりに来る福島に対して後手に回り、先制を許した。積極性を取り戻した後半は敵陣で細かなパスがつながり、主導権を奪還。松尾の得点で追い付くが、カウンターから失点を許した。琉球はその後もパスサッカーで相手ゴールに迫ったがシュート精度を欠き、逃げ切られた。(荒井良平)

◆前半が悪かった
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 前半が非常に悪かった。後半のカウンター(による失点)はうちの弱いところ。それでも追い付けるチームになってきているのはプラス材料。後半はしっかりボール動かせるし、ゴール前でもシュートチャンスがあった。

◆ミスで悔しい失点/1ヵ月ぶり黒星喫する
 4連勝を狙ったFC琉球はミスから失点を許し、1カ月ぶりの敗戦を喫した。前半20分、相手MFがロングシュートを放つ。琉球GK今野太祐は「外れたと思った」と見送るが、そのまま入ってしまった。「自分の位置は分かっていたつもりだったが、読み違えてしまった。自分の判断ミスでチームのリズムを崩してしまった」と唇をかんだ。
 2失点目は薩川了洋監督が「うちの課題」というカウンターへの対応が遅れた。セットプレーからボールを失うと、そのまま中央に持ち込まれてあっさり決められた。FW松尾昇悟は「(相手を)外へ追いやれば良かった。チームとしてそのことを理解していれば防げる失点だった」と悔やんだ。
 それでも後半は途中交代のMF藤澤典隆や田辺圭佑、FW藤井貴が起点となってチャンスを量産した。後半のシュートは福島2本に対し、琉球9本。圧倒的に攻めまくった。ロスタイムにはコーナーキックの好機を何度も得たが、得点に結び付けることができなかった。
 薩川監督は「先制されても追い付けるだけの力を身に付けてきている。そこだけは自信がある」と選手たちの成長を前向きに捉える。松尾は「連敗だけは絶対しちゃいけない」と次戦へ力を込めた。