嘉手納・仲地が完封 夏の甲子園県大会第7日


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嘉手納―浦添商 7回嘉手納2死一、二塁、幸地諒承の適時二塁打で本塁に生還する大城堅人=5日、北谷公園野球場(諸見里真利撮影)

 第97回全国高校野球選手権沖縄大会第7日は5日、北谷公園野球場などで2回戦残り8試合が行われ、ベスト16が出そろった。嘉手納は浦添商を3―0の完封で破った。第2シードの糸満は美里工を最終回に突き放し、4―3で接戦を制した。

具志川商は序盤から着実に加点して那覇国際を破った。コザは小禄と投手戦を展開し、2―0で競り勝った。知念は1点を追いかける九回裏に2点を奪い与勝にサヨナラ勝ちした。宮古は9―0で読谷に快勝し、中部商は4―0で沖水を下した。宜野座は13―2で南部工にコールド勝ちした。大会第8日の11日は3回戦8試合が行われる。

◆先制で勢い、投打に成長/嘉手納
 嘉手納の2年生エース仲地玖礼が3―0で浦添商を完封した。先発9人のうち2年生が6人を占めるはつらつとしたチームが一回裏、相手の左腕エース天久太翔の甘い球を見逃さずに捉えた。1番古謝脩也、2番仲井間光亮が連続出塁し、3番大石哲汰の適時二塁打などで貴重な2点を先制。七回裏に幸地諒承の適時二塁打でダメ押しの1点を決めて仲地の完封を援護した。
 「最初に点を取った方が勝つと思った」。天久のストレートが続いた後で変化球と狙った読み通り、中前打で真っ先に出塁した古謝が勢いをつくった。得意のスライダーやフォークを低めに集める投球で浦商打線を抑えた仲地は「切れは良かった。先制点でかなり楽になった」と感謝する。
 上地泰雅主将は「1番が打ったのは大きい。仲地もよく投げてくれて助かった。残塁が多かったので、投手戦になったときに取れるところで取るようにしなくてはいけない」。エース仲地を「頑張って打線で援護したい」と決意した。
 大蔵宗元監督は「点数が取れずにうちらしくない試合だったが、特に取り組んできた守りが実を結び、失点を防げた」。首里、浦商と実力校同士の対決を制しながら、元気な嘉手納がさらなる成長を続けている。(石井恭子)

<きのうの結果>
▽2回戦
糸満 4―3 美里工
嘉手納 3―0 浦添商
知念 2―1 与勝
コザ 2―0 小禄
宮古 9―0 読谷
 (七回コールド)
中部商 4―0 沖縄水産
具志川商 7―3 那覇国際
宜野座 13―2 南部工
(五回コールド)

<11日の試合>
▽3回戦
【セルスタ】9時
興南―南風原
沖尚―那覇西
糸満―嘉手納
【宜野湾】9時
美来工科―八重山
宮古―中部商
【北谷】9時
沖縄工―普天間
知念―コザ
具志川商―宜野座