戦没者遺骨 DNA鑑定を要請 厚労相に具志堅氏


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 【東京】沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表らは7日、塩崎恭久厚労相を訪ね、戦没者遺骨を遺族に早期帰還させるため、DNA鑑定の拡充などを求めた。

 要請では(1)戦没者遺骨の帰還について「遺品がなくてもDNA鑑定を呼び掛け、遺族の気持ちに応える」という政府方針の速やかな実行(2)DNAの照合をする際に遺族に呼び掛ける戦死場所の対象範囲を細分限定することなく、戦死場所を沖縄本島一円として呼び掛けること│などを求めた。
 具志堅氏によると、要請では、厚労省側はDNA鑑定について「確率が100%ではない」などと説明したという。
 具志堅氏は「遺族の高齢化が進む中、存命のうちに遺骨を帰還させるためには範囲を拡大して調べることが大切だ。100%照合できなくても、遺骨を帰還させるために国は取り組むべきで、前向きな答弁ではなかった」と述べた。具志堅氏らは今後も国に取り組みを求めていく考え。要請には衆院議員の下地幹郎氏(維新)、参院議員の島尻安伊子氏(自民)、儀間光男氏(維新)の3氏も同席した。