FC琉球連敗 サッカーJ3第20節


社会
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前半、相手選手と激しく競り合うFC琉球のDF浦島貴大=12日、東京都町田市立陸上競技場(FC琉球提供)

 サッカー明治安田J3のFC琉球は12日、町田ゼルビアと東京都町田市立陸上競技場で第20節を戦い、0―2で敗れた。琉球は2連敗で7勝4分け8敗、勝ち点25。順位は13チーム中6位のままだった。

 琉球は後半14分、ミドルシュートを決められて失点すると、終了間際にも追加点を許した。
 次節はブラウブリッツ秋田と19日午後6時から、県総合運動公園陸上競技場で対戦する。

(2)町田(町田2勝)
町田 11勝6分け2敗(39)
2―0(0―0,2―0)
琉球 7勝4分け8敗(25)
▽得点者【町】森村(1)戸島(1)
▽観衆 2543人

◆個の差が出た
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 勝てたゲームでもあった。前半はうちの方が良かったが、後半は町田が丁寧につないできた。(町田は)ボールを運ぶ力もあるし、個の質の差が出た。言い訳はしたくないが、うちは台風でトレーニングできない影響もあった。

◆悔やまれる前半の好機
 FC琉球は町田ゼルビアを崩せず、前回の対戦(第9節)に続き、完封負けを喫した。
 前半は琉球が主導権を握った。積極的にプレスをかけ、町田を封じた。薩川了洋監督は「前線からのプレスで相手にロングパスを蹴らせるというのは狙い通り」と作戦がはまった。ゲームキャプテンを務めたMF富所悠も「前半はチャンスもつくれて、うちのものだった」と振り返る。
 しかし再三の好機を決めることができなかった。スコアレスで折り返すと、後半は町田の時間帯になった。前半とは逆に町田がプレスを仕掛けて主導権を握った。後半だけで12本のシュートを許した。
 先制された後、FW藤井貴、MF小幡純平らを投入して打開を図ったが追い付けず、後半ロスタイムに2失点目を喫し、ゲームを決められた。
 やはり課題は決定力。富所は「後半はこっちがプレッシャーを感じて球を持てなくなった。前半のうちに決めていれば」と悔やんだ。それでも前半は前節・福島ユナイテッド戦の反省を踏まえ「シンプルに前へ出せていた。その分だけチャンスがつくれた」と収穫もあった。薩川監督は「小さな凡ミスをなくし、決めるところは決める。それだけ」と連敗脱出に力を込めた。