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【近畿総体取材班】全国高校総合体育大会「君が創る近畿総体」は29日、近畿2府4県を会場に本格的に競技が始まった。
バレー女子の西原は予選グループ初戦で柏井(千葉)にストレート負けしたが、敗者復活戦で岡崎学園(愛知)を2―1で下し、決勝トーナメント進出を決めた。バスケットボールは1回戦があり、男子の小禄は中部大第一(愛知)に、女子の那覇は明成(宮城)にそれぞれ惜敗した。相撲団体の北部農林は予選を1勝2敗で終え、決勝トーナメント進出はならなかった。陸上は女子400メートルリレーの中部商が準決勝進出を決め、ボクシングはピン級の鳩間功野(北谷)らが2回戦へ駒を進めた。
◆冷静にベストタイ/中部商
1人も流れを切らず、落ち着いた走りだった。女子400メートルリレー予選で中部商がチームベストタイの46秒93をマークし、準決勝進出を決めた。
レースは唯一の2年生で1走の比屋根愛夏が力みのない好スタートを切り、2走の岩永梨沙でさらに加速すると3走の具志堅美織も減速することなくコーナリング。アンカーの砂川ゆりは、同じ組にランキング1位の東京がいることに「緊張した」と言うが、懸命に腕を振り2番手でゴールに飛び込んだ。
中部商の1~3走は昨年の全国総体と同じオーダー。試合前には手をつないで円陣を組み、黙想でそれぞれの一番いい走りをイメージして臨んだという。経験を生かした結果だが、「バトンパスがスムーズじゃなかった」とメンバーは決して満足していない。
舞台が大きくなるにつれ競う相手のレベルも上がる。その中で経験を積み「県高校記録も見えてきた」と岩永は言う。目標まであと0秒50。その先にある決勝の舞台も狙い、4人の力を結集させる。(大城周子)