西原(女子バレー)16強進出 近畿総体


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
福井工大福井―西原 第1セットの開始直後にブロックで相手の攻撃を阻む我那覇静香(6番)と長濱和(4番)=30日、大阪府の舞洲アリーナ(平安太一撮影)

 【近畿総体取材班】全国高校総合体育大会「君が創る近畿総体」第3日は30日、近畿2府4県を会場に各競技を行い、県勢は5競技に出場した。バレーボール女子の西原は決勝トーナメント2回戦で福井工大福井を2―0で破りベスト16入りを決めた。

ボクシングはフライ級の大湾硫斗(美来工科)が初戦の2回戦を判定勝ちして3回戦進出を決め、ライト級の玉城康平(沖縄水産)とライトウエルター級の吉開右京(美里)も3回戦に進んだ。なぎなたの個人試合では米須鈴花(沖縄尚学)が決勝トーナメント1回戦を制して16強入り。演技の玉那覇紗妃・瀬長桃子(知念)は予選リーグを通過したが、決勝トーナメント1回戦で敗れた。陸上では女子400メートルリレーの中部商が準決勝で46秒73の好タイムをマークしたが決勝進出はならなかった。ソフトテニス団体男子の名護は1回戦で徳島科学技術に惜敗した。

◆分厚いブロック光る/序盤の集中力、勝利呼ぶ
 女子西原が分厚いブロックで流れを引き寄せた。第1セットから我那覇静香らが相手エースの前に立ちはだかり、スパイクをことごとくはじき返した。川田学監督が「出だしの集中力で全てが決まった」と言えば、我那覇は「流れを自分たちのところに持ってこられた」とうなずく。序盤に主導権を握った西原がストレートで福井工大福井を撃破し、ベスト16に駒を進めた。
 第1セットは西原のペースで試合が進んだ。ブロックの間を突かれてもバックの選手が粘り強く拾い、長濱和などの攻撃陣につないだ。我那覇は「後ろのメンバーが拾ってくれたから思い切ってブロックチェックに行けた」と仲間に感謝する。
 第2セットの序盤は試合を優位に進めていたが、細かいミスが出始めた中盤に逆転を許した。長濱は「油断していた」と反省する。川田監督は「今までやってきたことをやろう」と指示し、選手たちも本来の動きを取り戻して勝利につなげた。
 ベスト8進出を懸けて戦う相手は文京学院大女子(東京)だ。川田監督は「伝統も実績もあるが、やりにくい相手ではない」と断言する。我那覇も「みんなの気持ちを一つにして絶対に勝ちに行く」と力強かった。(平安太一)