沖尚(女子テニス)準々で惜敗 近畿総体第7日


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女子団体準々決勝 シングルス第1セット 強烈なバックハンドショットで攻める沖尚の下地奈緒=3日、大阪府のマリンテニスパーク・北村(諸見里真利撮影)

 【近畿総体取材班】全国高校総合体育大会「君が創る近畿総体」第7日は3日、近畿の2府3県で行われ、県勢は公開競技を含め8競技に参加した。テニス女子団体で沖尚はベスト8に進んだが4強入りはならなかった。

ハンドボール2回戦は男子の興南が突破、女子の那覇西は敗退した。バレーボール西原男子は決勝トーナメント進出を決めた。ソフトテニスの小牧万里波・宮平莉奈(名護)は4回戦で敗退した。サッカー那覇男子、ソフトボール読谷女子は1回戦で敗退した。公開競技のレスリング女子個人対抗戦で屋比久すず(浦添工)が4強入りした。

◆大激戦展開もあと一歩
 長いラリーが続く。3セットマッチで争うテニス女子団体の準々決勝。沖縄尚学はダブルスを難なく取り、シングルスのリュー理沙マリーと下地奈緒もしぶとく相手に食らいついた。ともにフルセットまでもつれ込む大激戦になり、試合は4時間を超えた。最後は相手チームに軍配が上がり、平良和己監督は「あと一歩だった」と悔しそうだった。
 大成(東京)との3回戦で昨年の全日本ジュニア選手権覇者を破ったリューは勢いに乗っていた。準々決勝の第1セットは相手のミスを逃さずに攻めて6―2と圧倒した。第2セットは「粘ってきた」相手に足を使って応戦したが、徐々に体力を奪われた。後半は「足が重かった」と思うようにプレーできずに第2、第3セットを落とした。
 勝負の行方を託された下地は「最後まで試合を諦めない」と強い気持ちをコートにぶつけた。全力で駆け回ってボールを拾い、何度も相手を苦しめた。「相手のミスを誘えた」と第1セットを先取したが、「淡泊な試合になった」と言う第2セット以降はペースをつかめなかった。
 選抜大会で準優勝を経験し、インターハイの頂点を目指して練習を重ねてきた。ベスト8の結果に、下地は「このチームで戦えて光栄だったけど負けたことは申し訳ない」と涙を浮かべる。リューは「応援してくれた人たちに優勝の結果を届けたかった」と肩を落とし、「この悔しさを個人戦にぶつけたい」と誓った。(平安太一)